管理番号:
PB010131

書誌情報

論文名:
Adaptations in the elbow flexors of elderly males after heavy-resistance training / 高強度ウエイトトレーニング後、高齢男性の肘屈筋の適応 
著者:
Roman WJ, Fleckenstein J, Stray-Gundersen J, Alway SE, Peshock R, Gonyea WJ
雑誌名:
J. Appl. Physiol.
発行年:
1993
巻:
74
号:
頁:
750-754

対象

ヒト:
対象
一般健常者
性別
男性
年齢

平均68歳

対象数
10未満
地域:
地域1
欧米

研究の種類・調査の方法

研究の種類:
種類1 (横断・縦断)
横断研究
種類2 (介入・コホート)
その他
種類3 (前向き・後向き)
その他
調査の方法:
方法
実測

介入の方法

介入の方法:
運動様式
肘関節屈曲
運動強度
全力・最大下併用
運動時間
8回×7
運動頻度
2回/週
運動期間
12週間
食事制限 kcal/day
なし

アウトカム

予防:
予防 (高血圧症・心疾患・脳血管障害)
な し
予防 (高脂血症・糖尿病・肥満)
な し
予防 (がん)
な し
予防 (転倒・骨折・介護)
な し
維持・改善:
維持・改善 (体力・廃用性萎縮)
体力維持・改善
維持・改善 (糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝・骨代謝)
な し
維持・改善 (ADL・QOL)
な し
維持・改善 (心理的指標)
な し

図表

図表1:
図表掲載箇所:
P.752, 図3

概要・結論

概要:

高齢者におけるレジスタンストレーニングが筋量、筋線維の太さ、筋力に及ぼす効果を調べた。5名の高齢者(67.6±2.3歳)が肘屈曲動作のトレーニング(2回/週;12週間;サイベックス 8reps×4sets,フリーウエイト 8reps×3 併用)を行った。筋体積をMRIで測定(上腕二頭筋、上腕筋)し、上腕二頭筋長頭から生検してタイプI, IIの比率、横断面積、非筋組織を測定した。筋力はトレーニングを行った全ての速度で増加し、筋体積は13.9%,最大横断面積は22.6%増加した。筋線維組成は変化なく、非筋組織も変わらなかった。高齢者でもトレーニング内容によっては筋量・筋力双方の増大があることが示された。

結論:

高齢者でもレジスタンストレーニングによって筋力のみならず筋量が増加する。筋量評価は筋横断面積ではなく筋体積で行うべきである。

エキスパートによるコメント:

高齢者のレジスタンストレーニングが骨格筋に及ぼす効果を詳細に検討している。筋量変化を横断面積から評価すると過大評価になってしまう点は重要な知見である。

担当者:

川上泰雄