書誌情報
論文名:
Age-dependent effect of resistance exercise on growth hormone secretion in people / 人の抵抗運動の成長ホルモン分泌に与える年齢依存的効果
著者:
Pyka G, Wiswell RA, Marcus R
雑誌名:
J Clin Endocrinol Metab
対象
ヒト:
対象
一般健常者
性別
男女混合
年齢
対象数
10~50
地域:
研究の種類・調査の方法
研究の種類:
種類1 (横断・縦断)
横断研究
種類2 (介入・コホート)
その他
種類2 (その他)
運動に対する急性効果
種類3 (前向き・後向き)
前向き研究
調査の方法:
介入の方法
介入の方法:
運動様式
レジスタンストレーニング
運動強度
1RMの70%、若者については1RMの60,70、85%
アウトカム
予防:
予防 (高血圧症・心疾患・脳血管障害)
な し
予防 (高脂血症・糖尿病・肥満)
な し
予防 (がん)
な し
予防 (転倒・骨折・介護)
な し
予防
筋肥大の可能性
維持・改善:
維持・改善 (体力・廃用性萎縮)
な し
維持・改善 (糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝・骨代謝)
な し
維持・改善 (ADL・QOL)
な し
維持・改善 (心理的指標)
な し
図表
概要・結論
概要:
運動は成長ホルモン分泌のための一過性の刺激となることが知られている。従来報告されている有酸素運動の効果に対する応答によれば、免疫反応性の一過性のGH増加が運動後15分あたりで始まり、回復期に徐々に低下するとされている。レジスタンストレーニングによってもGHは増加する。しかし、若者のGHは強度‐時間依存的に増加することが報告されているものの、高齢者についての他の研究では、目だった変化はなかったと報告されている。本研究は、レジスタンス運動に対する成長ホルモン応答における加齢と性別の影響を特徴づけるため、レジスタンス運動に対する循環GH変化を系統的に評価した。ここで用いたレジスタンス運動は、膝伸展(大腿四頭筋)、膝屈曲(ハムストリングス)、脚伸展(大腿四頭筋)、脚外転(中臀筋)、脚内転(臀部筋群)、プルオーバー(肩の回転筋群)、二頭筋屈曲(上腕二頭筋、上腕筋)、肩外転(三角筋)、臀部伸展(大臀筋)、体幹回旋(腹斜筋)、腹部屈曲(腹直筋)、臀部外転の12種類で、臀部外転については両側で実施されたため、運動は全部で13回項目であった。図1は、各レジスタンス運動を1項目ごとに3セット実施した後のGH変化を両被験者群について示したもので、若者ではGHの漸増が認められるが、高齢者では増加が認められない。また、図3は12人の若者のうち7名について、負荷強度を変えて同プロトコールのレジスタンス運動を実施した際のGH変化である。1RMの60%では変化がないが、70%、85%と強度依存的にGH濃度が増加している。これらの結果から、中等度のレジスタンストレーニングは若者についてはGHの分泌を促す刺激となり、8回反復×3セットでその刺激を得るには1RMの70%強度が必要である。高齢者では、同反復回数によるレジスタンストレーニングを1RMの70%で行っても、GHの分泌増加は得られないと結論した
結論:
8回反復×3セットによるレジスタンストレーニングによってGHの増加を得るには、若者では1RMの70%強度が必要である。同反復回数によるレジスタンストレーニングを1RMの70%で実施した場合、高齢者にはGHの分泌増加は得られない。
エキスパートによるコメント:
レジスタンストレーニングにおける負荷強度と血中GH濃度の変化を細かく測定した研究である。筋力増強に対して必ずしも筋肥大は必要ではなく、筋肥大にGHが不可欠か否かも現在意見の分かれるところであるが、資料としては興味深い研究である。
評価選定・編集の考え方
文献データベースに掲載されている文献は、以下の基準を参考に選定しています。
我が国の体力科学、スポーツ科学および健康科学分野における専門家が推薦した身体活動、運動、体力に関する重要文献を掲載しました。
また、身体活動量・運動量の増加および体力向上による生活習慣病発症予防をアウトカムとする研究を対象にシステマティックレビューを行い、「健康づくりのための運動基準2006-身体活動・運動・体力-」(平成18年厚生労働省)策定に用いられた文献も掲載しています。
文献の領域
文献データベースには、以下の分野の文献が掲載されています。
病態別(予防もしくは改善)
呼吸器系
- 気管支喘息
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- その他の呼吸器疾患
脳・神経系
- 認知機能
- 脳血管障害(脳内出血、脳梗塞)
- その他の脳・神経系疾患
精神科系
- 鬱(うつ)病
- 慢性疲労症候群(CFS)
- その他の精神疾患
一般(ヒト)
- 生活習慣病の一次予防
- 体力維持・改善
- 介護予防
- 廃用性萎縮の予防・改善
- 転倒・骨折予防
- 日常生活動作(activities of daily living: ADL)の維持・改善
- 生活の質(quality of life: QOL)の維持・改善
- 心理的指標の維持・改善
一般(動物)
- ラットを用いた研究
- イヌを用いた研究
- ウサギを用いた研究
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- 結論
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- 「年齢」“13~18歳” “19~44歳”
- 「対象数」“10~50”
→ 「対象」がヒトの “一般健常者” で、「年齢」が “13~18歳” か “19~44歳” のどちらかで、「対象数」が “10~50” の、 全ての条件を満たすデータが検索されます。
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類義語一覧
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汎用語 |
類義語 |
有酸素性運動 |
エアロビクス
持久性トレーニング
持久性運動
耐久力トレーニング
|
筋力運動 |
ウエイトトレーニングレジスタンストレーニング筋力トレーニングウエイトリフティング |
バランス運動 |
バランストレーニング平衡性トレーニング平衡性運動 |
柔軟性運動 |
柔軟性トレーニングストレッチ運動ストレッチ |
体力水準 |
体力レベル身体機能水準身体機能レベル身体活動水準身体活動レベル |
身体活動 |
身体運動スポーツ活動スポーツパフォーマンス |
体力 |
身体活動能力活動能力身体能力身体機能身体遂行能力フィットネス
|
トレーニング |
訓練鍛錬 |
レジスタンストレーニング |
筋力トレーニング筋力向上運動 |
日常生活動作 |
日常生活活動ADLADLs |
余暇活動 |
レジャー活動レクリエーション |
総死亡 |
死亡者数死亡数死亡率全死亡全死亡者数全死亡率 |
冠動脈危険因子 |
冠動脈リスクファクター心血管危険因子心血管リスクファクター |
最大酸素摂取量 |
VO2max最高酸素摂取量VO2peak有酸素能力持久力有酸素パワー運動耐用能心肺系体力
|
運動処方 |
運動療法運動プログラムトレーニングプログラム |
歩行 |
ウォーキング散歩ウォーカー |
ジョギング |
ランニング走運動ジョガー |
生活習慣 |
ライフスタイル生活様式 |
肥満 |
肥満症過体重 |
CHD |
冠動脈疾患心血管疾患心疾患 |
IHD |
虚血性心疾患心血管疾患心疾患 |
収縮期血圧 |
最高血圧最大血圧 |
拡張期血圧 |
最低血圧最小血圧 |
座業的 |
身体不活動不活動非活動無活動 |
自転車エルゴメータ |
自転車駆動サイクルエルゴメータ自転車漕ぎ |
運動負荷テスト |
運動負荷試験持久性テスト持久力テスト |
負荷量 |
ワークロードWatt数 |
運動強度 |
負荷強度強度 |
耐糖能異常 |
インスリン感受性インスリン抵抗性高血糖 |
運動量・身体活動量 |
METs・時/週kカロリーエネルギー消費量 |
高脂血症 |
高コレステロール血症脂質代謝異常低HDL血症 |
骨粗鬆症 |
低骨密度 |
高血圧症 |
本態性高血圧症 |
腹部脂肪症候群 |
内臓脂肪 |
習慣化 |
定期的アドヒレンス習慣性継続性 |
筋力 |
パワー |
高齢者 |
老齢者老人 |
中齢者 |
中年者中年 |
若齢者 |
若年者若年 |
質問紙 |
アンケート調査票 |
乳酸閾値 |
乳酸性作業域値無酸素性作業閾値換気閾値VTATLT |
乳酸閾値 |
乳酸性作業域値無酸素性作業閾値換気閾値VTATLT |
相関関係 |
関連性関係性 |
除脂肪量 |
除脂肪組織筋量筋サイズ |
QoL |
QOL人生の質生活の質クオリティ・オブ・ライフ |
インスリン |
インシュリン |
グルコース |
ブドウ糖糖 |
動脈硬化 |
アテローム硬化アテローム |
脳血管障害 |
脳梗塞脳卒中 |
メタボリックシンドローム |
糖代謝異常代謝異常腹部脂肪症候群内臓脂肪 |
BMI |
体格指数Body Mass Index |
罹患率 |
罹病率有病率 |
体力テスト |
体力測定身体機能テスト身体機能測定 |
マウス |
ラットネズミ |
運動種目 |
運動様式運動方法 |
運動強度 |
主観的運動強度RPEBorg Scale |
カテコラミン |
アドレナリンノルアドレナリン |
介入前 |
ベースライン運動前 |
訓練者 |
運動選手鍛錬者アスリート競技者 |
認知機能 |
脳機能 |
検索項目
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- 論文名
- 著者名
- 掲載雑誌名・巻・号・頁
- 発行年
- 対象
- 地域
- 研究の種類
- 研究の方法
- 介入の方法
- アウトカム
- 概要;文献の概要を文献紹介者が日本語でまとめています。
- 結論;文献から導き出される結論を文献紹介者が報告しています。
- エキスパートによるコメント;文献紹介者が文献に関するコメントを添付しています。
- フリーキーワード