管理番号:
PB011143

書誌情報

論文名:
Five year prospective study on blood pressure and maximal oxygen uptake. / 血圧および最大酸素摂取量に関する5年間の前向き研究 
著者:
Sawada S, Tanaka H, Funakoshi M, Shindo M, Kono S, Ishiko T.
雑誌名:
Clin Exp Pharmacol Physiol.
発行年:
1993
巻:
20
号:
7-8
頁:
483-7

対象

ヒト:
対象
一般健常者
性別
男性
年齢

20-55歳

対象数
1000~5000
地域:
地域1
国内

研究の種類・調査の方法

研究の種類:
種類1 (横断・縦断)
縦断研究
種類2 (介入・コホート)
コホート研究
種類3 (前向き・後向き)
前向き研究
調査の方法:
方法
質問紙

介入の方法

介入の方法:

アウトカム

予防:
予防 (高血圧症・心疾患・脳血管障害)
高血圧症予防
予防 (高脂血症・糖尿病・肥満)
な し
予防 (がん)
な し
予防 (転倒・骨折・介護)
な し
維持・改善:
維持・改善 (体力・廃用性萎縮)
な し
維持・改善 (糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝・骨代謝)
な し
維持・改善 (ADL・QOL)
な し
維持・改善 (心理的指標)
な し

概要・結論

概要:

体力(最大酸素摂取量VO2max)と高血圧発症の関係を合計1万6525人年について検討した。この調査は1983年から1988年までに身体検査を受けた50歳以下の正常血圧の男性3305人を対象にした。5年間で、425人が高血圧症と診断された。体力は、VO2maxで分けた4群で、BPの変化と年齢、初期の体脂肪率、初期のBP、アルコール摂取、喫煙、家族歴と調節した高血圧発症と血圧の変化の相対危険度を比較した。最も体力の低い群での血圧の増加は、体力の最も高い群に比べて、1.9倍多かった。体力の変化により3群に分けて比較すると、VO2maxが増加した群では、体脂肪率の変化、年齢、初期の体脂肪率、初期のBP、体力、アルコール摂取、喫煙、高血圧家族歴で調節した血圧の増加は、体力が低下した群、変わらなかった群に比べて、有意に低かった。

結論:

VO2maxが低いことは高血圧症の発症とかなりの関連がある。したがって、VO2maxをあげることは高血圧症を予防できるだろう。

エキスパートによるコメント:

日本人を対象として体力と高血圧発症を検討した研究として重要である。

担当者:

呉泰雄・高田和子