管理番号:
PB011988

書誌情報

論文名:
Prevalence and characteristics of chronic musculoskeletal pain in Japan: a second survey of people with or without chronic pain. / 日本における慢性運動器痛の特徴と有病率:慢性痛有,無しの人々を対象にした第二調査
著者:
Nakamura M, Nishiwaki Y, Ushida T, Toyama Y.
雑誌名:
J Orthop Sci.
発行年:
2014
巻:
19
号:
2
頁:
339-350

対象

ヒト:
対象
一般健常者
性別
男女混合
年齢

18-89歳

対象数
10000以上
動物:
対象
空白
対象数
空白
地域:
地域1
国内

研究の種類・調査の方法

研究の種類:
種類1 (横断・縦断)
横断研究
種類2 (介入・コホート)
その他
種類3 (前向き・後向き)
その他
調査の方法:
方法
質問紙

アウトカム

予防:
予防 (高血圧症・心疾患・脳血管障害)
な し
予防 (高脂血症・糖尿病・肥満)
な し
予防 (がん)
な し
予防 (転倒・骨折・介護)
な し
維持・改善:
維持・改善 (体力・廃用性萎縮)
な し
維持・改善 (糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝・骨代謝)
な し
維持・改善 (ADL・QOL)
な し
維持・改善 (心理的指標)
な し

図表

図表掲載箇所:
p.343-4, Table.2.

概要・結論

概要:

日本人における慢性痛の発症と共に,痛みの継続割合,関連する要因,そして慢性痛の現在の状況を,2010年に行われた大規模横断研究で対象になった人々に再び調査した.2010年の疫学研究に参加した11,507人のうち,二度目の質問紙調査の返答率は,慢性痛が既にあったグループからは85%,痛みが無かったグループからは76%であった.今回明らかになった新たな慢性痛発症は11%だった.慢性痛発達の危険因子は,専門職,マネージャー職,聖職者/専門職,女性,BMI25以上,現在タバコ飲酒あり,専門学校以上の学歴であった.しつこい慢性痛は回答者の45.2%であった.中でも痛みのスコアが高く,5年以上の痛みを継続している者は,痛みが継続するリスクが最も高かった.しつこい慢性痛がある回答者の80%以上は治療の経験があり,そのうち30%は調査の段階で治療を受け続けており,残りの50%は痛みがあるものの,治療にあまり満足できずに中断してしまっていた.

結論:

慢性痛の発症と,しつこい慢性痛の発達に関連する危険因子を突き止めた.慢性痛を予防するための対策は,慢性痛の病理の理解を得るために,高いリスクのある集団に対し特に重要である.

エキスパートによるコメント:

日本全国,北海道から九州まで9つの地域で10,000人以上の質問紙調査をした大規模横断研究の第二調査である.縦断研究を行うことで慢性痛に関連する危険因子を明らかにし,対象者の治療の状況も明らかにしている等,貴重な国民的データである.

担当者:

橋本有子