管理番号:
PB012202

書誌情報

論文名:
Active Commuting and Multiple Health Outcomes: A Systematic Review and Meta-Analysis. / 活動的な通勤手段と健康アウトカムの関係:システマティックレビューとメタアナリシス
著者:
Dinu M, Pagliai G, Macchi C, Sofi F
雑誌名:
Sports Med
発行年:
2019
巻:
49
号:
3
頁:
437-452

対象

ヒト:
対象
一般健常者
性別
男女混合
年齢

15-93歳

対象数
10000以上
動物:
対象
空白
対象数
空白
地域:
地域1
欧米
地域2
アジア

研究の種類・調査の方法

研究の種類:
種類1 (横断・縦断)
縦断研究
種類2 (介入・コホート)
コホート研究
種類2 (その他)
メタ分析
種類3 (前向き・後向き)
その他
調査の方法:
方法
実測

アウトカム

予防:
予防 (高血圧症・心疾患・脳血管障害)
心疾患予防
予防 (高脂血症・糖尿病・肥満)
糖尿病予防
予防 (がん)
ガン予防
予防 (転倒・骨折・介護)
な し
維持・改善:
維持・改善 (体力・廃用性萎縮)
な し
維持・改善 (糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝・骨代謝)
な し
維持・改善 (ADL・QOL)
な し
維持・改善 (心理的指標)
な し

概要・結論

概要:

活動的な通勤(徒歩や自転車通勤)は、身体活動量の増加と関連するが、健康アウトカムに対する効果については結果が一致していない。本研究は、活動的な通勤手段と総死亡リスク、心血管死亡、心血管疾患発症リスク、癌、糖尿病リスクとの関係をメタアナリシスによって明らかにすることを目的とした。MEDLINE, Embase, Google Scholar, Web of Science, The Cochrane Library, Transport Research International Documentation databaseから、活動的な通勤手段と健康アウトカムに関連する前向きコホート研究が包括的に検索された。ランダム効果モデルによって、統合された相対危険度(95%信頼区間)が計算された。全部で23件(531333人)の前向きコホート研究がメタアナリシスに含まれた。活動的な通勤を実施している人では、有意に低い総死亡リスク(統合相対危険度(95%信頼区間)0.92(0.85-0.98)、P=0.02、I2=67%(I2:異質性の評価尺度で値が大きいほど研究結果間のバラつきが大きい)、P=<0.01)、心血管疾患発症リスク(統合相対危険度0.91(0.83-0.99)、P=0.01、I2=56%、P=0.02)であった。活動的な通勤と心血管疾患死亡リスクおよび癌発症リスクとの間には関連はみられなかった。結果の異質性に影響を与えると考えられる3件の研究結果を外した分析では、活動的な通勤を実施している人では、30%低い糖尿病リスク(統合相対危険度0.70(0.61-0.80)、P<0.001、I2=0%、P=0.8)であった。自転車通勤と徒歩通勤に分けて層別化分析した結果では、自転車通勤のほうが総死亡リスク(自転車の統合相対危険度0.76(0.63-0.94) vs 徒歩の統合相対危険度0.92(0.82-1.03))と癌死亡リスク(自転車の統合相対危険度0.75(0.59-0.89) vs 徒歩の統合相対危険度0.92(0.82-1.03))との間に明確な関係が示された。

結論:

活動的な通勤手段をとっている人では、総死亡リスク、心血管疾患発症リスク、糖尿病リスクが低かった。

エキスパートによるコメント:

徒歩通勤や自転車通勤に焦点をあてて、死亡リスクとの関係をメタアナリシスによって調査した貴重な研究である。これまでは、疾病発症をとの関係を調査したメタアナリシスが報告されていたが、死亡をアウトカムにした点で重要な研究である。

担当者:

丸藤祐子・澤田亨