Effects on musculoskeletal pain from "Take a Stand!" - a cluster-randomized controlled trial reducing sitting time among office workers/「Take a Stand! - オフィスワーカーの座位時間を短縮するクラスターランダム化比較試験による筋骨格痛への効果
著者:
Danquah IH, Kloster S, Holtermann A, Aadahl M, Tolstrup JS
職場での長時間の座り仕事は、筋骨格系の痛みのリスクを高めるという報告がある。オフィスベース介入プログラムの「Take a Stand!」は、職場での座位時間の短縮に効果があった。本研究では、副次的なアウトカムである筋骨格系の痛みに対する介入の効果を検討することを目的とした。「Take a Stand!」には、4つの職場の19のオフィス(317人)が参加し、介入群と対照群にランダムに割り付けられた。「TAKE A STAND!」は、(1)地域大使の任命と会社管理層からのサポート、(2)環境の変化、(3)講演会、(4)個人・オフィス・職場レベルでの地域適応を目的としたワークショップ、(5)電子メールとショートメッセージ、という5つの要素で構成されている。具体的な介入は、シットスタンドデスクの使用、長時間座ることを中断する、立ったり歩いたりするミーティングを行う、オフィスレベルでの共通目標を設定するという4つの戦略に注目して座位時間を減らした。対照群の参加者は普段通りの行動をとるように指示された。筋骨格系の痛みは、ベースライン時、1ヵ月後、3ヵ月後に、首/肩、背中、四肢の痛みを3つのカテゴリーに分けて評価する自己申告式の質問紙で測定した。結果としては1ヵ月後には、首/肩の痛みのオッズ比(OR)に両群間で差はなかった。しかし、3ヵ月後には、首/肩の痛みのオッズ比は、介入群が対照群に比べて0.52(95%信頼区間0.30~0.92)となった。背中や四肢の痛みについては、介入群と対照群の間に3ヵ月間の差は見られなかった。痛みの総スコアについては、介入群は対照群に比べて1ヵ月後に-0.13(-0.23~-0.03)、3ヵ月後に-0.17(-0.32~-0.01)と、わずかな減少が認められた。
結論:
本研究では、オフィスワーカーの職場での座位時間の短縮に有効であった介入プログラム「Take a Stand!」の二次解析の結果を報告している。解析の結果、介入により首/肩の筋骨格系の痛みは1ヵ月後には減少しなかったが、3ヵ月後には減少が認められた。背中や四肢の痛みには変化が見られなかったが、総疼痛スコアではわずかな減少が見られた。
エキスパートによるコメント:
本研究では、クラスターRCT「Take a Stand!」の二次解析を実施し、介入プログラムによって筋骨格系の痛みに対する効果を分析した。しかし、痛みに対する評価は首/肩、背中、四肢に限られ、十分に評価できているとは言えない。また、3ヵ月の介入期間は痛みへの効果を検出するには短く、より長期間の検討が必要であると考える。