書誌情報
論文名:
Effects of different intensities of resistance training with equated volume load on muscle strength and hypertrophy
総負荷量の等しい異なる強度のレジスタンストレーニングが筋力と筋肥大に及ぼす効果
著者:
Thiago Lasevicius, Carlos Ugrinowitsch, Brad Jon Schoenfeld, Hamilton Roschel, Lucas Duarte Tavares, Eduardo Oliveira De Souza, Gilberto Laurentino, Valmor Trico
雑誌名:
European Journal of Sport Science,
対象
ヒト:
対象
一般健常者
性別
男性
年齢
対象数
10~50
地域:
研究の種類・調査の方法
研究の種類:
種類1 (横断・縦断)
縦断研究
種類2 (介入・コホート)
介入研究
種類3 (前向き・後向き)
前向き研究
調査の方法:
介入の方法
介入の方法:
運動様式
レジスタンストレーニング
片腕のアームカール、片脚のレッグプレス
運動強度
20%、40%、60%、80%1RM強度
運動時間
30分から1時間
運動頻度
週2回
運動期間
12週間
アウトカム
予防:
予防 (高血圧症・心疾患・脳血管障害)
な し
予防 (高脂血症・糖尿病・肥満)
な し
予防 (がん)
な し
予防 (転倒・骨折・介護)
な し
維持・改善:
維持・改善 (体力・廃用性萎縮)
体力維持・改善
維持・改善 (糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝・骨代謝)
な し
維持・改善 (ADL・QOL)
な し
維持・改善 (心理的指標)
な し
概要・結論
概要:
【背景】 レジスタンストレーニング(RT)は筋力を上げ、筋肥大を起こすための主要な手段であり、筋力増加や筋肥大は日々の生活にポジティブな影響を与え、健康を増進させます。さらに、RTはアスリートの身体的パフォーマンスを高めるのに重要です。
【目的】 12週間のRTに対する1RMと筋横断面積の反応を広範囲での異なる強度間でその効果を調査することです。
【方法】 被験者は30人の健康な若い男性:G40(10人), G60(10人), G80(10人)でした。全被験者1人の一方の片腕、片脚を20%1RM(G20)、もう一方を全被験者で40%1RM(G40)、60%1RM(G60)、80%1RM(G80)の3群に分けてRT効果を比較しました。RTプログラムは、頻度:2セッション/週、種目:片腕のアームカール、片脚のレッグプレス、期間:12週間でした。G20で3セット疲労困憊まで行い、そのトレーニング量(セット数×レップ数×重量)に合わせて、G40、G60、G80のトレーニングを実施しました。外側広筋(VL)と肘屈曲筋群(EL)の1RMとCSAをそれぞれ実験開始の前、6週間後、12週間後に測定しました。
【結果】 G20では外側広筋(VL)(8.9%、20.5%、20.4%、19.5%)と肘屈筋(EF)(11.4%、25.3%、25.1%、25%)のCSAに時間効果がありました。それぞれG40、G60、およびG80(p> .05)。 G80は、12週間後(p <.05)にVL(19.5%vs。8.9%)およびEF(25%vs。11.4%)でG20よりも高いCSAを示しました。 12週間後、すべてのグループで肘の屈曲と片側のレッグプレス強度に時間効果がありました(p <.05)。ただし、増加の大きさはG60とG80の方が高かった。
結論:
20-80%1RMにわたる強度はRT経験のない男性の1RM向上、筋肥大を起こすのに効果がありました。しかし、20%1RMは最大限に筋肉への適応を起こすのに必要な強度を下回ることが示唆されました。筋力向上に関しては、最初の6週間では全ての強度で1RM向上が見られたが、長期間で筋力獲得を主な目的とする場合は高強度RTを選択するのが妥当です。
エキスパートによるコメント:
筋肥大や筋力向上のために有効な強度に関する研究において、トレーニング量を十分に揃えて、異なる強度の効果を検証した結果は極めて稀です。本研究は20,40,60,80%RMの4つの異なる強度で、トレーニング量を同一にした条件で比較検討し、強度と筋肥大、筋力向上の量反応関係を示した点に価値があります。
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評価選定・編集の考え方
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また、身体活動量・運動量の増加および体力向上による生活習慣病発症予防をアウトカムとする研究を対象にシステマティックレビューを行い、「健康づくりのための運動基準2006-身体活動・運動・体力-」(平成18年厚生労働省)策定に用いられた文献も掲載しています。
文献の領域
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呼吸器系
気管支喘息
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
その他の呼吸器疾患
脳・神経系
認知機能
脳血管障害(脳内出血、脳梗塞)
その他の脳・神経系疾患
精神科系
鬱(うつ)病
慢性疲労症候群(CFS)
その他の精神疾患
一般(ヒト)
生活習慣病の一次予防
体力維持・改善
介護予防
廃用性萎縮の予防・改善
転倒・骨折予防
日常生活動作(activities of daily living: ADL)の維持・改善
生活の質(quality of life: QOL)の維持・改善
心理的指標の維持・改善
一般(動物)
ラットを用いた研究
イヌを用いた研究
ウサギを用いた研究
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持久性運動
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柔軟性運動
柔軟性トレーニング ストレッチ運動 ストレッチ
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体力レベル 身体機能水準 身体機能レベル 身体活動水準 身体活動レベル
身体活動
身体運動 スポーツ活動 スポーツ パフォーマンス
体力
身体活動能力 活動能力 身体能力 身体機能 身体遂行能力 フィットネス
トレーニング
訓練 鍛錬
レジスタンストレーニング
筋力トレーニング 筋力向上運動
日常生活動作
日常生活活動 ADL ADLs
余暇活動
レジャー活動 レクリエーション
総死亡
死亡者数 死亡数 死亡率 全死亡 全死亡者数 全死亡率
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冠動脈リスクファクター 心血管危険因子 心血管リスクファクター
最大酸素摂取量
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運動処方
運動療法 運動プログラム トレーニングプログラム
歩行
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ランニング 走運動 ジョガー
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ライフスタイル 生活様式
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虚血性心疾患 心血管疾患 心疾患
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高血圧症
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筋力
パワー
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中齢者
中年者 中年
若齢者
若年者 若年
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アンケート 調査票
乳酸閾値
乳酸性作業域値 無酸素性作業閾値 換気閾値 VTATLT
乳酸閾値
乳酸性作業域値 無酸素性作業閾値 換気閾値 VT AT LT
相関関係
関連性 関係性
除脂肪量
除脂肪組織 筋量 筋サイズ
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QOL 人生の質 生活の質 クオリティ・オブ・ライフ
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運動様式 運動方法
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