書誌情報
論文名:
Nutritional, physical, cognitive, and combination interventions and frailty reversal among older adults: a randomized controlled trial. /高齢者の栄養、身体、認知、複合的な介入とフレイルからの回復:無作為化比較試験
著者:
Ng TP, Feng L, Nyunt MS, Feng L, Niti M, Tan BY, Chan G, Khoo SA, Chan SM, Yap P, Yap KB
対象
ヒト:
対象
有疾患者
性別
男女混合
年齢
対象数
100~500
地域:
研究の種類・調査の方法
研究の種類:
種類1 (横断・縦断)
縦断研究
種類2 (介入・コホート)
介入研究
種類2 (その他)
RCT
種類3 (前向き・後向き)
前向き研究
調査の方法:
介入の方法
介入の方法:
運動様式
マルチコンポーネント(筋力強化練習、バランス練習、認知トレーニング)
運動強度
8~15RM
or
10RMの60~80%
運動時間
1回合計90分
運動頻度
週2回
運動期間
12週間
その後自宅Exを12週間
食事制限 kcal/day
食事制限群(kcal/day)
なし
サプリメント24週間
その他
認知トレ群
認知機能向上、週2時間を12週間。その後は2週間に1回を12週間
アウトカム
予防:
予防 (高血圧症・心疾患・脳血管障害)
な し
予防 (高脂血症・糖尿病・肥満)
な し
予防 (がん)
な し
予防 (転倒・骨折・介護)
転倒・骨折予防
予防
フレイル予防
維持・改善:
維持・改善 (体力・廃用性萎縮)
体力維持・改善
維持・改善 (糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝・骨代謝)
な し
維持・改善 (ADL・QOL)
な し
維持・改善 (心理的指標)
な し
維持・改善
認知機能向上
図表
概要・結論
概要:
運動、栄養、認知トレーニング、3者併用の6か月プログラムがフレイル特性へ与える影響を調べた。プレフレイルまたはフレイルに分類された参加者のうち運動群(n = 48)は、週2回、12週間にわたり、それぞれの能力に合わせたプログラムを90分間のクラスで受け、筋力とバランスに重点を置き実施した。その後自宅でのエクササイズを12週間行った。栄養摂取群(n=49)は、鉄分と葉酸、ビタミンB6とB12、カルシウムとビタミンDのサプリメントを24週間摂取した。認知トレ群(n=50)は、注意力、情報処理能力、推論力、問題解決能力を高めることを目的とした活動を、週2時間のセッションで12週間行った後、2週間に1回のペースで12週実施した。併用群(n=49)は各群のすべての介入を受けた。結果、フレイルスコアはすべての群で6ヵ月後と12ヵ月後に有意に減少し、併用群が最も大きく減少した。下半身の筋力は、併用群、運動群、認知トレ群で改善し、歩行速度は運動群のみで改善、さらに全体的な身体活動は栄養摂取群で改善した。
結論:
フレイルを改善するためには、運動、栄養摂取、認知トレーニングおよびこれらの複合的な介入アプローチが有効である。プレフレイルやフレイル高齢者を特定し、効果的な介入を行うことでフレイルのレベルを下げ、予防可能であることをしている。
エキスパートによるコメント:
本研究は、プレフレイル・フレイル高齢者に対して筋力強化練習、バランス練習などを組み合わせた運動だけでなく、栄養摂取や認知トレーニングによる効果も示した論文である。本研究で用いたトレーニングは、運動の種類だけでなく栄養や認知機能への介入も虚弱高齢者のフレイル予防に効果的であり、かつ安全で身体的負荷も少ない介入方法であると考えられる。
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評価選定・編集の考え方
文献データベースに掲載されている文献は、以下の基準を参考に選定しています。
我が国の体力科学、スポーツ科学および健康科学分野における専門家が推薦した身体活動、運動、体力に関する重要文献を掲載しました。
また、身体活動量・運動量の増加および体力向上による生活習慣病発症予防をアウトカムとする研究を対象にシステマティックレビューを行い、「健康づくりのための運動基準2006-身体活動・運動・体力-」(平成18年厚生労働省)策定に用いられた文献も掲載しています。
文献の領域
文献データベースには、以下の分野の文献が掲載されています。
病態別(予防もしくは改善)
呼吸器系
気管支喘息
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
その他の呼吸器疾患
脳・神経系
認知機能
脳血管障害(脳内出血、脳梗塞)
その他の脳・神経系疾患
精神科系
鬱(うつ)病
慢性疲労症候群(CFS)
その他の精神疾患
一般(ヒト)
生活習慣病の一次予防
体力維持・改善
介護予防
廃用性萎縮の予防・改善
転倒・骨折予防
日常生活動作(activities of daily living: ADL)の維持・改善
生活の質(quality of life: QOL)の維持・改善
心理的指標の維持・改善
一般(動物)
ラットを用いた研究
イヌを用いた研究
ウサギを用いた研究
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結論
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「対象数」“10~50”
→ 「対象」がヒトの “一般健常者” で、「年齢」が “13~18歳” か “19~44歳” のどちらかで、「対象数」が “10~50” の、 全ての条件を満たすデータが検索されます。
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類義語
有酸素性運動
エアロビクス
持久性トレーニング
持久性運動
耐久力トレーニング
筋力運動
ウエイトトレーニング レジスタンストレーニング 筋力トレーニング ウエイトリフティング
バランス運動
バランストレーニング 平衡性トレーニング 平衡性運動
柔軟性運動
柔軟性トレーニング ストレッチ運動 ストレッチ
体力水準
体力レベル 身体機能水準 身体機能レベル 身体活動水準 身体活動レベル
身体活動
身体運動 スポーツ活動 スポーツ パフォーマンス
体力
身体活動能力 活動能力 身体能力 身体機能 身体遂行能力 フィットネス
トレーニング
訓練 鍛錬
レジスタンストレーニング
筋力トレーニング 筋力向上運動
日常生活動作
日常生活活動 ADL ADLs
余暇活動
レジャー活動 レクリエーション
総死亡
死亡者数 死亡数 死亡率 全死亡 全死亡者数 全死亡率
冠動脈危険因子
冠動脈リスクファクター 心血管危険因子 心血管リスクファクター
最大酸素摂取量
VO2max 最高酸素摂取量 VO2peak 有酸素能力 持久力 有酸素パワー 運動耐用能 心肺系体力
運動処方
運動療法 運動プログラム トレーニングプログラム
歩行
ウォーキング 散歩 ウォーカー
ジョギング
ランニング 走運動 ジョガー
生活習慣
ライフスタイル 生活様式
肥満
肥満症 過体重
CHD
冠動脈疾患 心血管疾患 心疾患
IHD
虚血性心疾患 心血管疾患 心疾患
収縮期血圧
最高血圧 最大血圧
拡張期血圧
最低血圧 最小血圧
座業的
身体不活動 不活動 非活動 無活動
自転車エルゴメータ
自転車駆動 サイクルエルゴメータ 自転車漕ぎ
運動負荷テスト
運動負荷試験 持久性テスト 持久力テスト
負荷量
ワークロード Watt数
運動強度
負荷強度 強度
耐糖能異常
インスリン感受性 インスリン抵抗性 高血糖
運動量・身体活動量
METs・時/週 kカロリー エネルギー消費量
高脂血症
高コレステロール血症 脂質代謝異常 低HDL血症
骨粗鬆症
低骨密度
高血圧症
本態性高血圧症
腹部脂肪症候群
内臓脂肪
習慣化
定期的 アドヒレンス 習慣性 継続性
筋力
パワー
高齢者
老齢者 老人
中齢者
中年者 中年
若齢者
若年者 若年
質問紙
アンケート 調査票
乳酸閾値
乳酸性作業域値 無酸素性作業閾値 換気閾値 VTATLT
乳酸閾値
乳酸性作業域値 無酸素性作業閾値 換気閾値 VT AT LT
相関関係
関連性 関係性
除脂肪量
除脂肪組織 筋量 筋サイズ
QoL
QOL 人生の質 生活の質 クオリティ・オブ・ライフ
インスリン
インシュリン
グルコース
ブドウ糖 糖
動脈硬化
アテローム硬化 アテローム
脳血管障害
脳梗塞 脳卒中
メタボリックシンドローム
糖代謝異常 代謝異常 腹部脂肪症候群 内臓脂肪
BMI
体格指数 Body Mass Index
罹患率
罹病率 有病率
体力テスト
体力測定 身体機能テスト 身体機能測定
マウス
ラット ネズミ
運動種目
運動様式 運動方法
運動強度
主観的運動強度 RPE Borg Scale
カテコラミン
アドレナリン ノルアドレナリン
介入前
ベースライン 運動前
訓練者
運動選手 鍛錬者 アスリート 競技者
認知機能
脳機能
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研究の方法
介入の方法
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