書誌情報
論文名:
Exploring Determinants of Successful Weight Loss with the Use of a Smartphone Healthcare Application: Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial/健康管理アプリを用いた減量で成功する要因の探索:ランダム化比較試験の二次解析
著者:
Shi Y, Sasaki Y, Ishimura K, Mizuno S, Nakata Y.
対象
ヒト:
対象
一般健常者
性別
男女混合
年齢
対象数
50~100
地域:
研究の種類・調査の方法
研究の種類:
種類1 (横断・縦断)
縦断研究
種類2 (介入・コホート)
介入研究
種類3 (前向き・後向き)
前向き研究
調査の方法:
方法
その他
方法 (その他)
アプリ、オンライン調査
介入の方法
介入の方法:
運動様式
アプリによる助言
食事制限 kcal/day
アプリによる助言
アウトカム
予防:
予防 (高血圧症・心疾患・脳血管障害)
な し
予防 (高脂血症・糖尿病・肥満)
肥満予防
予防 (がん)
な し
予防 (転倒・骨折・介護)
な し
維持・改善:
維持・改善 (体力・廃用性萎縮)
な し
維持・改善 (糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝・骨代謝)
な し
維持・改善 (ADL・QOL)
な し
維持・改善 (心理的指標)
な し
図表
概要・結論
概要:
肥満は、2型糖尿病や心血管疾患など、非感染性疾患の主要なリスク要因であり、世界的な公衆衛生課題の一つである。肥満を解消するためのさまざまな対策が検討される中、近年、ウェブベースで提供される生活習慣改善指導による減量介入に注目が集まっている。中でも、スマートフォンの健康アプリを利用した食事や運動の介入は、減量に効果的な方法として人気がある。しかし、実際の減量効果には個人差がある。そこで、本研究では、健康アプリを利用して減量に成功する人の特徴を探索的に分析した。本研究では、過去に本研究グループが実施した、健康アプリの有効性を検証したランダム化比較試験において、アプリを利用した介入群に割り付けられた過体重または肥満成人68人を対象に、この試験で得られたデータの二次分析を行なった。初期体重の3%減量を達成した人を減量成功者と定義すると、3ヵ月の介入により、対象者68名のうち25名が減量に成功していた。減量開始時の特徴とアプリ利用状況との関連を分析したところ、単変量解析では、歩行習慣の有無と歩行速度は減量成功と負の関連を示した一方、家族歴(脳卒中、心臓病、高血圧、脂質異常症、糖尿病)の保有は減量成功と正の関連を示した。これらの変数を用いて多変量解析を実施したところ、歩行習慣の有無のみが統計学的に有意な決定因子となり、減量開始時に歩行習慣がない人ほど減量に成功することが分かった。このことは、もともと歩行習慣がない人ほど、アプリから配信される歩くことを促す通知に反応し、運動量が増えて減量につながった可能性が考えられる。さらに、統計学的有意水準には達しなかったものの、歩行速度が遅いことと、家族に既往歴がある(家族歴がある)ことも、減量成功に関連する可能性が示唆された。
結論:
本研究結果より、減量開始時に歩行習慣がないことが減量成功に関連する有意な予測因子として同定され、歩行速度が遅いことと家族歴があることも減量成功に関連する可能性が示唆された。健康アプリを使って減量に成功する人の特徴が明らかになったことは、今後の健康アプリの開発や改良、とりわけ健康アプリのパーソナライズ機能の向上に役立つと考えられる。
エキスパートによるコメント:
本研究は、我々のランダム化比較試験の二次分析により、健康管理アプリを用いて減量に成功する可能性を高める要因を探索的に分析したものである。ランダム化比較試験自体の内容は、PB012573で紹介している。今後、本研究で得られた要素を踏まえ、健康管理アプリに機能を追加した際の有効性について検討を進める予定である。
関連リンク
発行年
2022
論文名
A Smartphone Healthcare Application, CALO mama Plus, to Promote Weight Loss: A Randomized Controlled Trial/ヘルスケアスマートフォンアプリ「カロママプラス」による減量促進効果:ランダム化比較対照試験
詳細
著者
Nakata Y, Sasai H, Gosho M, Kobayashi H, Shi Y, Ohigashi T, Mizuno S, Murayama C, Kobayashi S, Sasaki Y.
雑誌名
Nutrients
対象
ヒト:
対象
有疾患者
性別
男女混合
年齢
対象数
50~100
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気管支喘息
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脳血管障害(脳内出血、脳梗塞)
その他の脳・神経系疾患
精神科系
鬱(うつ)病
慢性疲労症候群(CFS)
その他の精神疾患
一般(ヒト)
生活習慣病の一次予防
体力維持・改善
介護予防
廃用性萎縮の予防・改善
転倒・骨折予防
日常生活動作(activities of daily living: ADL)の維持・改善
生活の質(quality of life: QOL)の維持・改善
心理的指標の維持・改善
一般(動物)
ラットを用いた研究
イヌを用いた研究
ウサギを用いた研究
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トレーニング
訓練 鍛錬
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日常生活動作
日常生活活動 ADL ADLs
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冠動脈リスクファクター 心血管危険因子 心血管リスクファクター
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自転車駆動 サイクルエルゴメータ 自転車漕ぎ
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若齢者
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乳酸閾値
乳酸性作業域値 無酸素性作業閾値 換気閾値 VT AT LT
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